自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

E700M ⑨ 遮音性〜まとめ

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新幹線の中で使うには遮音性が不足したのでシェルの中にレジンを追加した。

カナル先端部は全く問題ないほど密着していても、シェル内のレジンの量が1ccも変わると遮音性は大きく変わる事を再確認した。

一年ほど前、ZS5カスタムで原因不明の遮音性の不足を記事にしたが、解決策はレジンの量だったと思う。

 

遮音性をマックスまで上げられると本当に快適。電車の車内アナウンスが全く聞こえないのは当然として、低周波のゴーーっという音が入ってこないと、静かな音楽でもちゃんと楽しめる。( ̄∇ ̄)

 

今回のE700Mカスタムでは、本当に色々試すことができた。

ほんのコンマ数ミリの調整でイヤホンの性質がガラッと変わる事を再認識した。

また、国産一万円クラスのイヤホンでもきっちり詰めて行くと、外国製10万円クラスの音と勝負出来ることがわかったのも、大収穫だった。

 

やはり、すごいドライバは、凄いとは思うが個人自作なら、一万円クラスのものを中古でバラすので十分なんだろう。

( ̄∇ ̄)

 

あっ。

でも、「解像度」はチューニングで上げるのは限界があると思う。まだ国産ワンドラでBA10発の解像度を超えられる方法は思いつかない。

その辺りは多ドラ化もしくは、反応の良いドライバ=小口径ドライバに行くしかないかな。

 

まぁ、E700Mは、そこそこ完成した。まだ少しチューニングすると思うが、だいたい完成かな??なんとdreamカスタム を押しのけて使う日も出てきた。これって凄いな。

 

さて、次は、、

atrを改造してみようと思ってる。うまく行くかな?( ̄∇ ̄)

 

 

E700M⑧ 背面パイプ

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組み上げた。

今回もフェスプレートは、取り外しができるようにした。

だが、もう、バラさないかもしれない。

というのも、背面パイプは効果絶大だった。特にパイプ径を変更してやると音の傾向がものすごく変わった。太めだと、低音がボワつき、細くすると締まっていった。最終的にはかなり細くした。0.5ミリくらいだったと思う。

昨日準備していた、パイプを押しつぶす部品は使わなかった。パイプ径で調節する方が出音に好感が持てたので。。。

 

結論。もの凄いいい音にできだと思う。dreamカスタム と聴き比べても飽きない感じ。解像度や鮮明さは負けてはいるが、低音の質感では決して負けていないような。。。

キャンプファイアのAtlās。聴き比べて見たいと思う。いいせんいっていると、思うのだが。

( ̄∇ ̄)

 

まぁ、日本製のドライバで、筐体の作り込みだけでここまで来られてかなり満足。

チューニングメニューもかなり増やすことができた。

E700Mは、まだもう少し改造してみると思うが、本気でチューニングするなら、10万円クラスのドライバが無くてもいい線いける可能性を感じることができた。

( ̄∇ ̄)

 

更に、ただ今、バーンイン中。

4、5時間でかなり音が落ち着いてきた。聴きやすくなって、これはこれでかなりアリ。

dreamカスタム じゃなくても、まぁ、満足できる感じ( ̄∇ ̄)

 

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夕方になると、急に気温が落ち着いてくる。

悪くない季節だな。

 

 

E700M⑦ 組み直し

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中域から高域のダイレクト感をもっと上げるためにドライバの音の出口を倍くらいに拡大した。左が拡大後。右が作業中。

今回、再度分解した1番の理由がここ。シェルの中に入れている状態では、拡大できなかった。

組んだ後でわかった事だが、これはかなり正解だった。音の瑞々しさが格段に上がった。

しかし、加工は超難しかった。少しでも手元が狂うと、振動板を傷つけてしまう。何度かひやっとさせられた。(T-T)

 

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2つめの仕掛けがこれ。

パイプをネジで締め上げてやる事で開口部の広さを調整するのが狙い。

パーツは電工部品で、本来はケーブルを固定するもの。手持ちでたまたまいい部品があった。たしか、千石電気で買ったような。。?

パイプが貫通するように加工して使用している。

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ドライバ背面の穴には、パイプを付けてやった。ここに先ほどのパーツをつける事で調整する。

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軽く音出し。ものっすごい変わる。気のせいとか、そんな気がするとかいうレベルではなく、イヤホンが変わったかとおもうくらい、性格が変わる。

締め上げると中域が出てきて、緩めると低音がモコモコ出てくる。

耳につけた状態で調整できるようにしたいな。

メチャ変わるのでとても楽しい。

大正解だったかな??( ̄∇ ̄)

 

あと、解体する前と音の印象が違っている。パイプの長さも影響するのではないかな??

明日、試してみよう。

 

 

 

 

E700M⑥ 解体

そこそこ仕上がってきたが、dreamカスタム やex1000 を差し置いて使う気にならない、、、

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そもそも、E700Mは実験機。まだまだ試したいことがある。

てな訳で解体した。レジンでガチガチに固定していたのでなかなか骨が折れた。

(T-T)

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新メス型で新しいシェルもできた。

なかなか綺麗にできた。

さて、このシェルで組み直してみるかな?

( ̄∇ ̄)

 

 

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Yahoo!ポイントが有効期限切れになりそうだったので、Bluetoothスピーカーを買ってみた。

手のひらサイズ。使い勝手は悪くない。

iina-styleの2980円。

 

低音は少ないし、解像度も低め。音も広がるわけではない。

だが、一昔前のスピーカーに比べると雲泥の差。静かな部屋でそこそこな音量で聴くなら、そんなに不満を感じるわけではない。

洗面所とかトイレとか。洗濯干したり。。そういう用途で使うなら結構気分がいい。普段音楽を聴けないところで手軽に聞けるのって、とても良いと思う。

ポイント消費目的だったが、ショップの対応も良くて、気分の良い買い物ができた。

 

いよいよ、音が気に入らなくなったら、筐体を作り直してみよう。かな?

( ̄∇ ̄)

 

 

メス型作り直し

年に一度ほど、シェル作成用のメス型を作り直している。

形状自体は特に問題ないのだが、何個か作成するうち、割れたり、表面が荒れたりして綺麗に作れなくなる。

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今回もインプレッションからではなく、これまでのシェルを型に作成する。

通常のインプレッションは、ゴム製なので柔らかく、細かく形状を追い込むのは難しい。しかしレジン製の耳型なら細かく追い込むことが可能。

 

今回は、前回メス型を作成した時の型が、特に問題なかったので再利用できた。

少し気になる部分を削って整えたので、耳への密着性は向上したはず。。

( ̄∇ ̄)

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荒削りが済んだら、写真の要領で表面をコーティング。

ウレタンの水性ニスをつかっている。

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ニスをに三回塗りした。写真では固定のためシェル内に粘土を詰めている。

今回は、気泡の混入も最小限にできたような。。仕上がりに期待が膨らむ。楽しい作業だな。( ̄∇ ̄)

 

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シリコンゴムで型取り。

硬化剤の入れすぎで、失敗したので、写真は2回目のもの。

硬化剤を少なくしたので、3日ほどまってようやく固まってきた。

 

さて。良いものができたかな??

( ̄∇ ̄)

 

 

 

 

 

 

E700M ⑤ ピント

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今回は、色々新しいことにチャレンジしてみたが、やはり最終的にはカナル先端部の作り込みが1番効果的だった。

特にカナルの内側をコンマ数ミリ程度削るだけで左右のバランスが変わるが、それを慎重に合わせていくと、ピントがあったように音が鮮明になるポイントがある。

それまでの音とは別格の鮮度で、とても気持ちいい。

 

E700Mもそのエリアの入り口にやっとたどり着けた。

このドライバも悪くないと、やっと思えた。あと数日この作業を繰り返せば、いいものになると思う。

あと一息だ。( ̄∇ ̄)

 

 

ユニバーサルのイヤホンはイヤーチップでいくらでも場所が変わる。コンマ数ミリ削っても意味が薄いのではないかと思う。

このため、このピントを合わせる作業は、ガッチリと場所が固定されるカスタムイヤホンでしか成立しない。

しかし、カスタムメーカーはどうしてるのだろう?きっとこんな作業はできていない。市販のカスタムイヤホンでもピントを合わせる作業を個人でやれば、劇的に変わると思うのだが。。。。d( ̄  ̄)

 

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夕方、ウォーキングに出かけた。

空の表情が豊かで、また風が心地よく大変癒されたな。( ̄∇ ̄)

 

 

 

 

 

音の感じ方について。

音に関する考えは、意外に激しく変化して行くと思う。

好きな音楽、聞きたい曲が途切れたり、興味深い音を出す機器に出会えなければ、すぐに音への感覚は後退するが、関心を維持している間は欲しい音は変わっていく。

 

イヤホンを作り出したキッカケは、とにかく低音が聞きたかった。低音の質にはあまり関心がなかった。当時のイヤホンを聞き直してみると、あまり低音はあまり締まっていない。

ただ、そんなに締まっていない音もジャンルによっては十分楽しめた。

 

dreamカスタム を作る頃から、締まった低音を沢山出す事で得られる気持ち良さにハマった。低音が締まると、音量は減りがちなのだが、低音楽器の輪郭が浮かび上がって気持ちよかった。

今も締まった低音が大好きだが、ソニーex1000の少し緩い低音も十分に楽しい。

 

締まった低音と少し緩んだ低音は、1つのイヤホンでは同居できないのだと考えていた。

しかし、キャンプファイヤーのアトラスを聴くと、その2つの低音が同居しているように感じた。。。

締まったバスドラムの音と、すこし緩いベースライン。まだ印象に残っている。締まるべき音は締まり、緩むべき音は緩む。

きっと、ドライバの性能によるのだと思うが、なかなかすごい。

 

最近、中域でも低音と似たような評価をしだした。

カラッと乾燥した中域と、ヌメッとコーティングされた中域。

ヌメッと言っても、粘着質ではなく、サラッと爽やかなのだが、、、輪郭がハッキリしていても、ヌメッとしているため痛くない。dreamカスタム はこの音に近い。

対してex1000 は、カラッとという表現がよく似合う。痛くは無いが、攻撃性は高い。

 

 

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先日、茶楽音人のコドングリ雫を手に入れた。

高音域が気持ちいい。高音域の粒立ちがとても良く、その高音域が左右に綺麗に分かれてなかなかだと思う。

この機種が私に高域の評価指標を与えてくれそうだ。

 

 

コドングリは、高音域だけなら10万クラスのイヤホンと聴き比べても悪くない。

但し、低音は締まらない。ボアボアではないので、楽しいとは思う。しかし、私が求めている音とはすこし違った。

このイヤホンは、あまり深く耳に差し込まず、緩い感じて聴くととても良いような感じがした。

カスタム化したかったが、やめておこうかな。。。(T-T)