自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

次期作構想とNobleなど

やっと今年も試験が終わった。

よく毎年受けるものだと思うが、受からないので仕方ない。。(T-T)

 

仕事の山はまだまだ続くのだが、そろそろ気分を緩めないとやっていけない。

そろそろ新しいイヤホンを組みたいものだ。

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久しぶりに立ち寄ったイーイヤで、なんとなく購入。私にとっては初Noble。

5ミリクラスのドライバは、final a3000のものが極上だとは考えているが、この子にも良い印象が残っていた。まぁ、片耳から音は出ないのだが、速攻で直せると判断して安さに負けて買った。

 

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断線を疑っていたのだが、問題なし。分解してみるとドライバ背面のハンダが外れていた。ハンダ跡をみると付け方が雑な印象。

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ここを直してやると問題なく音が出た。

内部構造はいたって普通。真鍮製の筐体で重さを稼いでいる他は仕掛けはない。

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音抜きあなは、ドライバ背面にのみ。ドライバ前面には無い。

穴はかなり大きめ。0.8ミリくらいか。フィルター等の貼り付けもなく、反対側が透けて見えている。

 

さて、出音。

初めの印象は、低音過多。たいして締まらない低音でイロイロな音をマスクしてしまう。だが、イヤーピースを調整して少し圧を抜き気味にしてやるといい感じにはなる。普通の評価ならかなり変なイヤホンに分類されると思う。現時点では特に良いとは感じられない。。

 

音抜き穴や、全体の制振でどこまで調整できるか楽しみだ。

ただし、a3000程の中域の透明感は、まだ、感じられない。

 

さて。どうなるかな?

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ドライバの口径による音質③ 15ミリクラス

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次に10ミリクラスを飛ばして、15ミリクラスについて書きたい。

 

15ミリクラスでは、

SONYのMDR EX1000やアシダ音響の EA-HF1がある。EX1000も大好きだったのだが、今はアシダホンの方に注力している。

 

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写真は今の状態にする一つ前のバージョン。この子も何度も組み替えた。

ノーマルのデザインは戦後頃のアシダ音響のスピーカーの背面をイメージさせる感じで嫌いじゃなかったのだが、曲面が多くカスタムシェルと馴染ませるのが難しかった。

 

ノーマルのアシダホンは低音過多な印象があり、いまいちだと思う。コストかデザインに負けてしまったかな?

だが、ドライバの背圧を調整し、制振量を増やしてやると恐ろしく高級な音を出すようになった。各社のハイエンドと十分に勝負できていると思う。高解像度で上下のレンジがかなり広い。空間も広いのだが、特に下方向へ広く楽曲によっては、とんでもなく音が沈んでいく。

 

この低音域の沈み込みの深さは、10ミリクラス以下のドライバではなかなか出せないと感じている。

原音に近いかというと、違うと思う。5ミリクラスドライバで聞く音の方が正確なのだと感じる。ただ、ボアボアと膨らまない、よく制振された低音がどこまでも沈み込む感覚は理屈抜きに楽しいと思う。

また、広い空間に漂う細かな音もかなり鳴らしてくれる。dita dreamにはかなわないものの、IE800とはいい勝負だと思う。

 

ただ、15ミリクラスのドライバはかなり難しいと思う。

まず、良いドライバがなかなか無い。オンイヤー形のイヤホンでは15ミリクラスのドライバは多いが、密閉せずに使う事を前提として作られているので音のバランスがおかしなものが多く、密閉して使おうとするとかなり苦労する。(具体的にはドライバ背面の圧を抜きまくってるオープン構造に近い)。

 

次に、制振の仕方が結構難しい。

何もが考えずに片耳5グラム程度のオモリを追加してやると制振はできるだろうが、低音がデッドになりすぎて伸びなくなる。

ドライバが大型になるので、配置もなかなか骨が折れる。

 

◯まとめ

15ミリと大型になっても、高音の再生力は落ちるわけではない。ただ、優れた5ミリクラスと比較するとやはりそこに差は出る。

高域の得意な小口径。低域の得意な大口径。

間違いなさそうだ。

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ドライバの口径による音質② 8ミリクラス

8ミリクラスとは、10ミリ未満のドライバとしたい。

一般にはイヤホンは10ミリドライバのものが圧倒的に多いが、それは「10ミリドライバが多く出回っているから、それを使ってみた」製品が多いだけだと思う。あえて10ミリ以外を使う拘りを感じたいのでこのクラスに注目している。

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8ミリクラスのドライバには、意外にいい音のものが多い。ゼンハイザーのIE800、ハイファイマンのRE800など。

ゼンハイザーのIE800は大好きな機種だが、まだチューニングが決まらない。今回はRE800を取り上げたい。

 

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ノーマルのRE800の出音はなかなか良い。低音の力感は少ないものの、高音に向かって障害なく音が抜けていく。また、空間も広い。空間に漂う付帯音は多くはないので細かな音に満たされる訳ではないが、綺麗に伸びる高音とあわせ大変スッキリした印象を出してくれる。

また、楽器の音色が正確。生で聞く音に近いと思う。

写真は、ノーマルのRE800の内部。みごとに全く普通の作り。100均イヤホンでもこんな感じ。作りが簡素な分、ドライバの底力があるような気にさせられる。

ドライバ前面には大きめの音抜き穴が開いており、かなり低音を抜いていると思う。

 

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写真はノーマルの筐体。音の出口の横に音抜き穴が見える。

ここに穴を開けると低音が減る。空間も若干開放的になる。また、装着した時の耳道内の圧力を逃してくれる。

私はこの穴が嫌いで、今まで塞いできた。ditaやゼンハイザー、ベイヤーダイナミックなどの高級機では穴を塞いでいる。塞いだほうが、シビアなチューニングができると感じている。

ただし、圧力が抜けなくなってしまうので、装着した時にドライバが圧力でパキパキ音を出してしまうが。。。

余談だが、社外品の耳形イヤーピースでは、ここの穴を塞ぐ設計なら要注意。穴を塞ぐだけでは音のバランスがガタガタになる。

 

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さて、RE800カスタム。

ドライバ前面のパーツ以外の部品は撤去した。シェルも薄くし、格好良くできたと思う。

 

ドライバ背後にはオモリを貼り付け、制振している。

オモリは、3個つかっている。

厚めのワッシャー 0.6グラム ×2

ベアリングボール 0.4グラム ×1

オモリは、レジンでガチガチに固めて初めて効果がわかると思う。両面テープで貼り付けた程度では効果は薄い。またイヤホンの場合、片耳で1グラムが最小かな。それより少ないと効果は薄い。

 

オモリによる制振の効果は、レジンの場合、3週間くらい経ってから安定する。それだけレジンの硬化に時間がかかるのだと思う。

今回のRE800では、低音の音圧を抑えるために使用した。例えばベースの場合、弦を弾くと弾いた音の後に弦の振動する音が左手の指を離すまで続く。この振動が、弦を弾く音より大きくならないようにオモリで調整するイメージかな。

ベースの音は大好きなのだが、この辺りのバランスがおかしなイヤホンは多いと思う。

 

さて、出音。

高音はA3000ドライバには及ばないものの、かなり正確に出ている。A3000ドライバが反則級に高音が良いだけで、RE800ドライバも普通のハイエンド機に負けない表現力を持っている。

 

空間は広く、遠くにあるべき楽器はちゃんと遠くに配置される。空間の隙間の音はちょっと少なめ。dita dreamと比べるとリアリティが少ないのかも知れないが、解像度感は低くなくこれはこれで気持ちいいと感じる。

 

低音は力感たっぷりなのだが、口径の小さいA3000ドライバの方が下まで出ていると感じる。だが迫力があり電車の中など騒音の中で使う時には、こちらの方が断然楽しい。

低音のピークはちょっとだけ腰高。大口径ドライバの下から突き上げてくるような感じでは無く、低音付近の空間はあまり下に広がらない。

だが、通勤時などぼんやり気楽に聴くには、なかなか気持ちいいバランスで使用頻度は高い。

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まとめ

ドライバの口径を5ミリクラスから8ミリクラスに変えた場合の音質は予想通り、高音域の表現力が少し落ち、低音の力感が変わった。ただし、低音の量自体は大差なし。空間表現は5ミリの方が優れていた。

 

さて、次は10ミリクラス。

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ドライバの口径による音質① 5ミリクラス

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最近は、なかなか音質的に満足している。特にfinal A3000カスタムなど、かなりのお気に入りだ。

次にどう進んでいくかを考えるため、最近作ったイヤホンを評価してみたい。

 

私の作成方法でカスタム化すると、ノーマルの持ち味はかなり変化する。また私の好みに合わせてチューニングするので当然各イヤホンの音質差は少なくなり似たような音になっていく。だが、だからこそ、ドライバの口径によるキャラクターの差は際立つ。

このため、5ミリ、8ミリ、10ミリ、15ミリとドライバの口径別にイヤホンを揃えることを一つの目標にしていた。最近、やっとでそこそこ納得できるコレクションになってきたと思うので、軽く振り返りたい。

 

では、口径の小さいものから。

①final A3000ベース

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ノーマルのA3000は、賛否両論あると思う。音導管に多めにスポンジが入っており、キツくチューニングがかけられている印象。だが、中域辺りに独特の空間が展開し、只者でない雰囲気が漂う。

ドライバのみで聴くと音の良さ、素性の良さを感じる。新開発ドライバが搭載されているが、ダイヤフラムがきっちり良い動きをしているのが想像できるようなスムーズな音を出してくれる。

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上の写真は最近組み直したA3000カスタム。なんどか組み直してこの形になった。ドライバは極力深く配置、音導管も太く、制振は最小限としている。イヤホンの内部構造はかなり共感できる作りだったので、そのまま使用している。フェイスプレートは久しぶりにブルー。悪くないかな

 

解像度が高く、小口径らしく音の収束が早い。音の収束が早いと空間に余裕が生まれるが、その空間は無音ではなく、細かい付帯音が豊かに漂っている。つまり、小さい音もきっちり再生してくれる。

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例えば最近発売されたゼンハイザーのIE100。モニターイヤホンとして宣伝されているが、この子は空間が広いわりに、空間の間の付帯音が驚くほど少ない。整理されているとも言えるかもしれない。

モニターイヤホンと言っているが、趣味性が低いわけではないと思う。空間を静かに感じることができ、これはこれで大いにアリだと思う。

 

話をA3000に戻す。

A3000のドライバは、高音は多め。かなり上まで出ているようで、上部の空間がかなり上まで拡がる(これがハイレゾ感なのか?)。殆ど刺さらないため、思い切って高音を多めにチューニングしてやるとかなり気持ちいい。

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BAドライバとダイナミックドライバでは、この高音がかなり違う。写真は以前作成したハイブリッド機。高音用BAドライバをカナル先端部に配置して高音部の改善を目指した。高音部が多くなるものの、再生域が拡がることはなかった。対して素性の良いダイナミックドライバでは、上のレンジがどこまでも伸びていく。例えばSONYのIER-Z1Rでも、高音用ドライバはダイナミック型を使っているが、BAは超高域は出せないことを認識し、使い方には注意すべきと思う。

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さて、A3000の低音について。

これがなかなか素晴らしい。一般に5ミリサイズと小型ドライバでは、「頑張って低音だしとるねん」って感じの機種が多いが、A3000ドライバでは頑張無理している感が殆どない。ボワつかず、硬めの低音が力強く出ている。また、低音楽器周辺の空間も広くその間の付帯音も豊か。結果として、低音楽器の表情をかなり表現してくれる。dita dream以外でこの低域の表情を感じたのは初めてかもしれない。

ただし、低域全体の押し出しの強さは、ちょっと弱め。静かな環境で聴くなら抜群に酔えるが、新幹線の中などの騒音下では、ちと不満かな。

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A3000は、ノーマルでは色々とクセがあるのだが、かなり良いドライバを使っている事は確かだと思う。このドライバ、かなり気に入った。

まだ6月だが、今年のベストバイ材料イヤホンになりそうな気がする。

このドライバの性能もあり、A3000カスタムはかなり良質。各メーカーの上位機種を余裕で食えると思うのだが。。

 

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久しぶりに博多へ行った。

海も空も綺麗だ。

いつか、仕事ではなく来たいものだ。

 

 

BAドライバ機について 再考

色々聞いてみた。

10発を超えるような機種には、若干の違和感があるものの、4発クラスの機種には良質な音を出してくれるものが多い事がとてもよくわかった。

 

先日、BAドライバについてかなりネガティブな事を書いたが訂正したい。

 

(記事の続きは後で書きます。)

final A3000②

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以前組んでいたfinal A3000。

かなり適当に組んでいたので、音は悪くないのだが、いまいちキャラクターが立たないというか、他のイヤホンを押し退けて使うまでには至らなかった。

 

低音の充実を狙って、ドライバの位置がカナル先端部から距離があり、また音導管の太さも3ミリと細くしていた。

当時の知識では、音導管の太さを細くする以外に効果的な低音補強方法がなかった。また、内部のレジンはグミタイプの柔らかいものを使っていた。

 

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フェイスプレートを外した。

ドライバの配置が浅い。もっともっと深く配置しても良いと思う。

ただ、ノーマルA3000の持ち味である「柔らかさ」を狙うのならこれもありだったもしれない。

但し、今考えると、柔らかさを狙うのであってもドライバの位置は鼓膜の近くにしておいて他の部分で調整すべきだったと思う。

という訳で、解体した。

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解体後の音導管の再構築。

ノーマルA3000の部品は、先端部を切り込んで短くした。これは、ノーマル部品の音導管も3ミリ程度だったため、太く作り直し、音の広がりを改善するため。

音導管は、6ミリとした。

ユニバーサルイヤホンでは、採用できない太さだが、カスタムシェルなら可能。最近は多用している。音導管による音の劣化感覚が全く違う。高音だけでなく低音も含め音がかなり鮮明に聴こえる。

 

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ドライバの位置はかなり追い込んだ。

組み直す前より1センチ近く鼓膜に寄せられていると思う。

但し、シェルは大きく切り刻んでしまったが。。。

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とりあえず、フェイスプレートを付けて聴けるようにした。最低限のチューニングもして、とりあえず聴ける状態にした。

フェイスプレートにレジンを被せていないので、工作感がすごいな。。。

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さて、出音である。

これがかなり良い。とても気に入った。

高音域が気持ちよく抜ける。量も多めなのだが、全く刺さらず嫌な感じがない。空間も広く、空間は澄んでいる。付帯音や残響音はそんなに長く伸びる訳ではないが、物足りないと感じることはない。

そして低音がちょっとびっくりな感じ。

6ミリクラスのドライバでも、十分以上の低音量を得られることは分かっていたが、以前作ったE3000カスタム(同じfinalの6ミリクラスドライバ搭載機)よりも断然低い音が出ている。またその低音が「硬い」。バスドラなど、10ミリクラスのドライバより硬く重い音が出せていると思う。ちゃんと音圧が感じられる。だが、低音の量自体は多過ぎず、下方向の空間も見渡せる。ベースの弦の「震え」を感じられたのはdita dream以外では初めてかもしれない。

また、ボーカル等の中域も透明感がある。ノーマルのA3000を聴いた時に、この透明感を印象的に感じたが、ノーマルの透明感が優れたレンジを上下に拡大できたと思う。

音導管のセレクトやドライバの配置は大正解だったようだ。

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実は最近、A8000の視聴を繰り返していた。特に買いたいわけではなかったのだが、ゼンハイザーのIE900と聴き比べるのに使っていた。A8000の音は高音域が上方へ気持ちよく抜け、空間配置も見通しが良い。低音域もよく整理されていて良質だなと感じていた。ただ、筐体がすごく重く制振しすぎ?なんて感じていた。

今回のA3000カスタムは、かなりA8000に迫れたように思う。後発のドライバだし可能性はあると期待したい。まぁ、余裕ができたら比較試聴してみようと思う。

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◯まとめ

6ミリクラスのドライバは、最近少し避けていた。低音があまり伸びず、つまらないと感じていた。

だが、finalの新作6ミリドライバは凄かった。ノーマルA3000、A4000のチューニングはまだ詰められると思う。今後の機種に期待したい。

 

 

 

 

Livezone LZ4③ とIE100レビュー

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先日、Livezone LZ4のチューニングをしたが、まだダイナミック機と比べると、雲泥の差がある。平たくいうと聴く気にならないくらい劣る。

そこで再度、結構大胆にチューニングし直した。

 

上下のレンジを広げること、低音の音圧を高めることを目標とした。

結果、結構いいところまで音が変わったと思う。これなら普通に使いたくなる?と感じられた。

組んだ直後はAMラジオのような音だったが、それが信じられないくらい豊かな音にできたと思う。

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しかし、写真上のハイファイマンと聴き比べると、まだ差が歴然。上も下も全然狭い。楽器のリアリティも全く及ばない。。。。BA機って基本的に何かダメなのかもしれないと感じだしてしまった。

 

そこで、JH audioのレイラを聴きに行ってきた。

片耳10ドライバのモンスター機。結構昔から意識して聞いている。

久しぶりに聴くと、まず、空間の広さに驚かされた。だが、少し聴くとその空間は広いのではないことに気づく。広いのではなく、何かの残響音に満ちていて、空間を意識しやすいだけ。まるで硬い壁の部屋で大きめの音を出し、反響音に満ちている感じ。また、それを意識させないために中域のちょっと上を持ち上げて刺激を強くしているように感じた。

さらに、上下のレンジは広くない。良質なダイナミックドライバの方が広いと感じてしまった。そして、解像度も高いわけではなかった。。。加えて音の輪郭は滲んでいると感じてしまった。

試聴機は難しいと思う。いろんなコンディションが重なり、とても悪く聞こえる事もよくある。このため、今回の試聴だけでは断言することは全くできないのだが、BAの多ドラ機はひょっとしたら良質なダイナミック機に及ばないのかもしれないという疑念が大きくなる結果となった。

 

余談になるが、気を取り直してゼンハイザーのIE100を聴いてみた。10,000円前半の価格帯なので、期待していなかったのだが、これが意外なほど良かった。まず、音がとてもリアル。本物に近い音を出してくれた。以前も書いたが、この本物に近い音を出してくれるイヤホンってなかなか無い。貴重だと思う。

音の輪郭や鮮度はIE900からそんなに劣るわけでは無い。劇的に違うのは残響音や付帯音の響き方。IE100も空間は広いのだが、残響音的な音はほとんど聞こえなかった。空間は意外なほど静かで、ただ、空間がひろがっているだけ。この点においてモニターイヤホンと名乗っているのだろう。

IE900は、残響音や付帯音が豊かでとても聞き応えがある。だが、電車の中などで気楽に聴くのであれば、騒音で極小の音は消されてしまうので、IE100で十分だと感じてしまった。発売されたら買おうと思う。チューニングでどこまで変わるか試してみたい。

 

話をLZ4に戻す。

BAドライバを悪く言いまくったが、基本的にはお気に入りのダイナミック機と聴き比べない限り、そんなに悪いものではない。

やっとで良いところまでチューニングできた。せっかくなので聴き込んでみて、もう少し分析してみたいと思う。きっとBAにもまだ気づけていない良いところがあるはず。

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音の書き方がどんどん変わっているな。