なんとなく、ネットで「イヤホン 改造」と検索してみた。100均イヤホン の改造方法とか沢山出ていたが。。。
綿をつめたり、イヤーチップを変えたり。。そんな事では音は良くなりませんぜと、すこし悲しくなった。(>_<)
なので、domingo流の改造方法を紹介します。
セリアのイヤホン 、いつだったか、多ドラ機を作りまくってるときに、失敗しても良いと思って買っていたものが手元に残っていた。
出音の確認。ベースラインのちょっと上が物凄くモコモコする。そのモコモコが全体をマスクして、そりゃ100均クオリティになってる感じ。だが、よく聞いてみると高音から低音まで、欠落している音はないように感じた。一応、そこに音は存在している。
いける。これなら改造したらうまくいくはず。
d( ̄  ̄)
銀色と白色の境目にカッターを当てて、こじってやると外れる。
初心者の方は、2、3個買ってきて、壊すつもりでやってくださいまし。
ココでよく見ていただきたいが、ドライバが斜めに挿入されて、ちゃんと収まっていない。
中華系のイヤホンにはとても良くある事。まともな音など出るわけもない。
銀色のパーツとドライバを分離させる。
両面テープで止まっているだけ。隙間を慎重にこじってやるか、カナル先端から細いドライバを挿入し、金属部分を軽く押してやると外れる。
ドライバ前面の両面テープと、ドライバの穴。
カナル先端から細いドライバを挿入する時は、このドライバの穴から、中の振動板を傷つけないように注意する。
ここまでで、分解はほぼ終了。
続いて改造に突入する。
先端の銀色部分をカットする。
今回は電工用の圧着金物が手元にあったので、こんな感じの金属部品を用意する。
入るように、すこし穴をカッター等で拡大してやって、こんな風に接着剤で固定する。
接着剤は、硬いものがいいと思う。
今回は時間がなかったので、レジンで固定した。ガチガチになり、強度的には問題なし。
先端部分を付け替えたのは、重量を稼ぐためと、音の出口を広くしてやるため。
ココを広くしてやると高音が伸び、解像度も上がる。
音がスムーズに出るように、パイプはギリギリのところで止めること。
筐体背面の銀色部品を外す。
ハマっているだけ。穴が空きまくっていて、ドライバの背圧が乱れていると感じた。
こんな感じのワッシャーを用意する。今回は手元にあったものを使う。
ホームセンターで普通に買える。
筐体背面に内側から接着。今回はレジンで止めた。穴は全て塞いでしまう。
ドライバ前面の黒色両面テープは、必ず綺麗に取り去ること。これがモコモコの大きな原因になってると思う。
その後、ドライバを先端の銀色部品に接着する。この時、隙間が出来ないように注意する。隙間があると、低音が抜けてスカスカになる。
今回はレジンで止めた。
また、ドライバを背面の黒色の不織布は取り除いた。そのため、背面の小さな丸穴が見えている。この穴を塞ぐと低音が減る。
全くのカンだが、このドライバでは外す方が良いと感じた。
写真上側がノーマルで下側が改造したもの。カナルが伸びていることがわかる。
私は長めが好きなので、とりあえず伸ばしておいた。
ココをカットして短くすると、高音が出てくるし、伸ばしてやると低音が出る。
完成で視聴。
メチャクチャ改善された。普通に数千円のイヤホンの音がする。モコモコの低音はかなり引き締まって、断然聞きやすくなった。解像度も上がった。ただし、空間は広くない。普通のダイナミックイヤホンレベル。
また、高音の締まりが若干悪い。finalのイヤホンみたいだ。この辺りは、ドライバの性能かな?
この状態から音を変えたければ以下の改造メニューが、考えられる。
①カナルの長さの変更。
先程も書いたが、短くすると高音が出てくるし、長くすると低音が出る。
また、このドライバだと、細くはしないはうが絶対いいと思う。解像度が下がってしまうはず。
②ドライバ背面の丸穴
ドライバ背面の丸穴を塞ぐと低音が減る。今回は全開にしているが、少し塞いでやると、高音の乱れも収まるかもしれない。
③筐体への音抜きの穴
筐体の、白い部分へ直径0.3ミリ程度の穴を開けると、低音が増える。また、空間も広がるかも知れない。
④筐体の制振
ドライバをガッチリ止める。つまり接着剤を追加する。また、オモリを追加する。
⑤リケーブル
私はリケーブルするのが好きだが、数百円程度のケーブルではあまり意味がないと思う。一万円コースになるので、100均イヤホンには使えないかな??
改造方法は、以上です。
意外にまともなドライバか入っているので、改造を楽しむには良い製品だと思う。
どうぞ、お楽しみくださいまし。
d( ̄  ̄)
〜翌日追加〜
やはり音質は、かなり改善している。
音が整理されて、普通に楽しい。
「壊しても惜しくない」というのは物凄い価値だと思う。もし、若い人が見ているなら、ガンガン改造して、何をどうイジルとどんな風に音が変わるのか研究してほしい。
といっても、カスタムイヤホンと聞き比べてしまうと、音質には雲泥の差がある。一番の差は、透明感。透明感は、いろんなバランスを積み上げていって始めて出てくるような気がしている。
100均イヤホンも本気でチューニングすると近づけるとは思う。但し、筐体を原型が無くなるほど改造することになると思う。
私の場合、ユニバーサルイヤホンは使わない。なので、もう改造はしないと思う。いや、また暇つぶしにいじるかも??d( ̄  ̄)
〜追記〜
追加記事をかきました。
http://domingo55.hatenablog.com/entry/2018/07/28/235323
こっちの方がすこし簡単かな。