自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

プラシーボだらけ。

f:id:domingo55:20220131074115j:image

コロナによるテレワークなどで、外出する機会が減っている。私の場合、イヤホンの使用機会が減ることになる。

 

この際、普段できない大改造に踏み切ろうと思うのだが、相変わらず細かなチューニングを行なっている。

写真はdita dream。結局、この子が1番高音質でそれ故にチューニングによる変化がわかりやすい。筐体がチタンで丈夫なのも、分解解体に適していると思う。

 

昨年までのドライバの位置の変更と音導管の大径化で、かなり音は向上しているのだが、今回は低音の「伸び方」が左右で違っているのが気になり調整している。

ベースの「ブーン」と言う音の残響長さが微妙に右の方が長い。ゆったりとしたバラードなどで顕在化する。

 

低音の調整方法は色々ある。以下に試した内容及び考察を書いてみたい。

①筐体の音抜き穴

これを拡大すると低音量が増える。

市販のプラスチック筐体の場合、確かに増えるのだが、カスタムイヤホンのように制振を多めにとっている場合には、効果が凄く少なくなる。

今回は効果的な効果が得られなかった。

 

②制振の調整

制振剤の量=レジンの量 を変更すると①の効果と連動して効果が大きくなる。

今回はこれが効いた。写真ではレジンを少しづつ切り刻んでいる。

 

③カナル先端部

カナルの先端部を僅かに削ることは、主に高音に効くのだが、「高音が低音を連れてくる」という現象も発揮してくれる。

 

④耳への密着

今回の正解はこれだった。

耳への密着度を上げてやると極低域が聞こえやすくなる。耳に乗っけるのではなく、少し強めに押し付ける感じに調整する。密着が弱い箇所あたりを狙ってレジンを追加すればよい。

 

まぁ、こんな感じのチューニングで、取り敢えずは満足。d( ̄  ̄)

但し、悩みながらチューニングすると必ずプラシーボが発生している。数日時間を空けて聞き直すと、アレ?ってことが多い。苦労の量=音質の向上量になってしまうのだと思う。

 

入院やテレワークの影響で、イヤホンをあまり触らない期間があったが、最近改めて聞き直してみるとこんな音だったっけ?と驚く機種が多い。

特にBA機で顕著かな。ボンヤリした印象を感じるものが多い。やはり私には、ダイナミックドライバが合うようだ。

 

f:id:domingo55:20220131080621j:image

次の時計を仕入れた。SEIKOのSBSA005。

「SEIKO MOD」という時計のカスタムジャンルを形成している機種の一つ(気になる方は上記キーワードでけんさくしてみてね。)。

中古の格安品なので、相変わらず傷だらけで、汚れも気になる。分解と完全洗浄。傷はリューターで磨き上げた。

 

当初は激しくカスタムするつもりだったが、少し使ってみると、意外にオリジナルのデザインも愛着が持てる。特に、背面や側面の曲線が素敵だと思う。

しばらくこのままでもいいかな。

d( ̄  ̄)

あ。写真は無いが、ベゼルだけコインタイプに交換した。