コロナによるテレワークなどで、外出する機会が減っている。私の場合、イヤホンの使用機会が減ることになる。
この際、普段できない大改造に踏み切ろうと思うのだが、相変わらず細かなチューニングを行なっている。
写真はdita dream。結局、この子が1番高音質でそれ故にチューニングによる変化がわかりやすい。筐体がチタンで丈夫なのも、分解解体に適していると思う。
昨年までのドライバの位置の変更と音導管の大径化で、かなり音は向上しているのだが、今回は低音の「伸び方」が左右で違っているのが気になり調整している。
ベースの「ブーン」と言う音の残響長さが微妙に右の方が長い。ゆったりとしたバラードなどで顕在化する。
低音の調整方法は色々ある。以下に試した内容及び考察を書いてみたい。
①筐体の音抜き穴
これを拡大すると低音量が増える。
市販のプラスチック筐体の場合、確かに増えるのだが、カスタムイヤホンのように制振を多めにとっている場合には、効果が凄く少なくなる。
今回は効果的な効果が得られなかった。
②制振の調整
制振剤の量=レジンの量 を変更すると①の効果と連動して効果が大きくなる。
今回はこれが効いた。写真ではレジンを少しづつ切り刻んでいる。
③カナル先端部
カナルの先端部を僅かに削ることは、主に高音に効くのだが、「高音が低音を連れてくる」という現象も発揮してくれる。
④耳への密着
今回の正解はこれだった。
耳への密着度を上げてやると極低域が聞こえやすくなる。耳に乗っけるのではなく、少し強めに押し付ける感じに調整する。密着が弱い箇所あたりを狙ってレジンを追加すればよい。
まぁ、こんな感じのチューニングで、取り敢えずは満足。d( ̄  ̄)
但し、悩みながらチューニングすると必ずプラシーボが発生している。数日時間を空けて聞き直すと、アレ?ってことが多い。苦労の量=音質の向上量になってしまうのだと思う。
入院やテレワークの影響で、イヤホンをあまり触らない期間があったが、最近改めて聞き直してみるとこんな音だったっけ?と驚く機種が多い。
特にBA機で顕著かな。ボンヤリした印象を感じるものが多い。やはり私には、ダイナミックドライバが合うようだ。
次の時計を仕入れた。SEIKOのSBSA005。
「SEIKO MOD」という時計のカスタムジャンルを形成している機種の一つ(気になる方は上記キーワードでけんさくしてみてね。)。
中古の格安品なので、相変わらず傷だらけで、汚れも気になる。分解と完全洗浄。傷はリューターで磨き上げた。
当初は激しくカスタムするつもりだったが、少し使ってみると、意外にオリジナルのデザインも愛着が持てる。特に、背面や側面の曲線が素敵だと思う。
しばらくこのままでもいいかな。
d( ̄  ̄)
あ。写真は無いが、ベゼルだけコインタイプに交換した。