自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

HDSS②(出音確認)

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前回、HDSSを搭載してみた記事の続き。

HDSSをシェルの中に入れて、レジンで固定。カスタムシェルなので、ドライバ背面の空間は十分にある。入れるのは簡単だった。

ノーマルのBlueEveBlueのイヤホンでは、接着剤で固定されていた。特別に強固にしてあったわけではなかったので、今回も適当に固定している。

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さて出音。

プラシーボという次元ではなく、確かに変わった。

イヤホンの持つ音質傾向は変わらないのだが、これまでになかった深い低音が聴こえるようになった。具体的には、バスドラが重くなったり、ベースの残響が聴き取りやすくなったり。

 

だが、若干の違和感もある。

全体に、膜が張られたような、ガラス越しに外を見ているような。鮮明さが少しなくなった感じ。

第一印象はこんな感じ。悪くはないのだが、楽しいのだが、若干の違和感。

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もう少し詳しくみてみたい。

①低音の音圧

低音の音量が増したというより、全体に音がマイルドになったため、音量を上げてしまっているのかもしれない。

だが、少しは増えている。

 

②高音ノイズ

これが、明らかに減っているような。

高音部の何かの音がなくなっている。例えば、スネアのスナッピーの音。これまでより強い力で張ったような、雑味が少なく聞こえている。

 

③音が来る方向

例えば、波の音。これまでより低い位置から聴こえる。目線より若干下かな。

例えばベース。これはこれまでより高い位置で、数メートル奥に立って弾いているように感じる。

 

④空間に漂う音、空間のクリアさ

これがなかなか難しい。

人は無音だから空間を感じるわけではなく、例えばホール録音などでは、極小の反響音で空間の広さを感じ取る。

この部分がクリアになり過ぎているかもしれない。確かに空間を漂う音は残っているのだが、高音部が少なくなっている。結果、空間感が減っている。

 

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NUARLのhpより引用

HDSSの解説。なにやら不思議な文言もあるかもしれないが、変化があるのは認めたい。

分解した感触的には、硬いスポンジ状のものという感触。スピーカーの背面に綿を詰める理屈を進めたもののように思う。

なにか、他のアイテムで代用できそうだ。

 

次回は、これをベースにチューニングしてみたい。

高音を補強すれば、めちゃくちゃ良くなったりしないかな?

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