自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

新シェル型作成

昨年も年末年始にシェル型を使っていたと思う。

冬の恒例になるかな。

f:id:domingo55:20220207075143j:image

新型のシェル用のマスターを作ったのは年末だった。

約一ヶ月経ったが、まだ良好な遮音性。雑音もバッチリセンターで定位する。

この正月に太ったと思うが、耳道へは大きな影響はなかったようだ。

 

f:id:domingo55:20220207075445j:image

毎度のシリコンゴム作業。

写真は真空容器で気泡抜きを行なっているところ。

今回もシリコンゴムと硬化剤の割合には気を使った。しっかり計りを使って計測しないと必ず失敗する。今年は1発で上手くいった。迷った時は少し硬化剤を多めにするのが良さそうだ。

f:id:domingo55:20220207075736j:image

24時間後、硬化したところ。

写真はないが、今回は紙コップに入れて硬化させた。硬化後に紙を切って取り出せるので大変使いやすい。次からも紙コップだな。

写真、白くみえるのは「消しゴム」。シェルを少し浮かせて、微妙な位置だしをするのに使っている。

f:id:domingo55:20220207080138j:image

マスターを抜いて、反対側から眺めたところ。

気泡の入りもなく、耳型が綺麗な銀色に見えている。成功だったようだ。

d( ̄  ̄)

 

このまま1週間程度硬化を促進させて、かんせいとしたい。

来週から新作が作れるかな?

 

 

f:id:domingo55:20220207080341j:image

小雪の舞う寒い日だったが、夕日は綺麗だった。

冬の夕暮れも悪くないね。

 

 

 

オススメのサイトなど。

最近、時計好き。

きっかけは、ブックオフで見つけた50年前のSEIKOだったが、おおいに興味を加速させてくれたサイトがある。

 

f:id:domingo55:20220202074443j:image

https://ngarts.net/

 

管理人のNGAさんはデザイン系の仕事をされているようで、とにかくセンスの良さが意識されるサイトとなっている。

既製品をそのまま使うのではなく、手を入れて使うというスタンスもとても共感できる。

また、大変パワフルな方で、私なら尻込みしてしまいそうになる作業も攻略されており、刺激が多い。

取り上げておられる時計は、どれもセンスが良く、ついつい欲しくなってしまうのが難点だけどね。。

細かい内容で参考とさせて戴いた箇所は、また紹介したい。NGAさんとは少し違った手法になりそうだが、私も楽しみたいものだ。

d( ̄  ̄)

 

f:id:domingo55:20220202075602j:image

てなわけで、ガッツリ影響されて2本購入した。

どちらもSEIKO の自動巻で

黒い文字盤がSBSA005

白い文字盤がSNK803

 

フリマサイトで、傷だらけ中古品を購入。幸いどちらの時計のガラスにも大きな傷なし。裏蓋は開けていないが、可能な限り分解して洗浄している。特にベルトは車用のパーツクリーナーに数時間浸して汚れを取った。一見綺麗に見えても、クリーナーが黒く濁り、ビックリした。

 

f:id:domingo55:20220202080846j:image

SBSAの方は、別で運良く手に入れたコインベゼルに交換し、全体にリューターで磨きをかけて傷を消した。

激しくカスタムするつもりだったのだが、この状態でとても気に入ってしまった。

d( ̄  ̄)

 

デザインには、一見して良いと思えるものと、使っているうちにジワジワと良いと思われるものの2種類あると思う。

何かしらの派手さや、アイキャッチになるような要素が強いデザインのものを、一見して良いと感じる傾向が強く、

全体的な造形のまとまりが優れているものは、ジワジワと良いと思える傾向にあるような気がしていた。

 

しかし、この時計は少し違ったのかもしれない。

触った感じや、軽く動かしながら眺める映り込む光の変化など「動的」な気持ちよさが大きいと感じる。それはつまりまとまりが良いデザインと言うことになるのかな?

特に上の写真のように、サイドからの眺め、曲線がとても良い。まるで職人が触って感触を確かめながら少しづつ手作業で削り込んだようだ。

 

文字盤や、風防、ベゼルインサートの交換も少し延期かな。しばらくこの塊感を愛でてみたい。

d( ̄  ̄)

 

あ。コインベゼルの導入には、かなり苦労した。

ノーマルのガスケットを使うと、クリアランスが大きすぎてガタガタだったので、太めのゴムパッキンを紙やすりで削り細くして調整した。

まぁ、ゴムはけずれるからね。

あと、ベゼルの上面は削って広めの平面を出している。ベゼルだけはもう少し削り込もうかな。

 

 

 

 

f:id:domingo55:20220202082132j:image

対してSNK803。

SBSAに比べてかなり小ぶり。大きい時計はあまり好きじゃないので好ましいと感じている。

しかし、作りは悪くないのだが、安物感が強い。

購入時についていたベルトは、お話にならないレベルに安っぽく、付け替える予定。先ずはベルトからどうにかしたいが、ラグ幅が18ミリと狭め。

私の手に似合うと感じるベルトの幅は20ミリ。上の写真は20ミリ幅のベルトに当ててみた状態。たかが2ミリの差なのだが、腕に当ててみるとものすごい差を感じる。

まぁ、ベルトを作れば良いのだが、この時計では高級感をテーマにしたいので、できれば自作は避けたい。自作だとどうしてもカジュアル感が強くなってしまう。

 

さて、どうすっかな?

次の週末には対処してみたいが、時間あるかな?

d( ̄  ̄)

 

 

f:id:domingo55:20220202220750j:image

久しぶりに博多へいった。

仕事でドタバタだったが、食事はできた。

写真は駅ビルの中のモツラーメン。

意外にあっさりしててとても美味しかった。

モツ鍋食べる時間は無いが、モツ食べたいときにはいいかも。(๑˃̵ᴗ˂̵)

 

 

 

 

プラシーボだらけ。

f:id:domingo55:20220131074115j:image

コロナによるテレワークなどで、外出する機会が減っている。私の場合、イヤホンの使用機会が減ることになる。

 

この際、普段できない大改造に踏み切ろうと思うのだが、相変わらず細かなチューニングを行なっている。

写真はdita dream。結局、この子が1番高音質でそれ故にチューニングによる変化がわかりやすい。筐体がチタンで丈夫なのも、分解解体に適していると思う。

 

昨年までのドライバの位置の変更と音導管の大径化で、かなり音は向上しているのだが、今回は低音の「伸び方」が左右で違っているのが気になり調整している。

ベースの「ブーン」と言う音の残響長さが微妙に右の方が長い。ゆったりとしたバラードなどで顕在化する。

 

低音の調整方法は色々ある。以下に試した内容及び考察を書いてみたい。

①筐体の音抜き穴

これを拡大すると低音量が増える。

市販のプラスチック筐体の場合、確かに増えるのだが、カスタムイヤホンのように制振を多めにとっている場合には、効果が凄く少なくなる。

今回は効果的な効果が得られなかった。

 

②制振の調整

制振剤の量=レジンの量 を変更すると①の効果と連動して効果が大きくなる。

今回はこれが効いた。写真ではレジンを少しづつ切り刻んでいる。

 

③カナル先端部

カナルの先端部を僅かに削ることは、主に高音に効くのだが、「高音が低音を連れてくる」という現象も発揮してくれる。

 

④耳への密着

今回の正解はこれだった。

耳への密着度を上げてやると極低域が聞こえやすくなる。耳に乗っけるのではなく、少し強めに押し付ける感じに調整する。密着が弱い箇所あたりを狙ってレジンを追加すればよい。

 

まぁ、こんな感じのチューニングで、取り敢えずは満足。d( ̄  ̄)

但し、悩みながらチューニングすると必ずプラシーボが発生している。数日時間を空けて聞き直すと、アレ?ってことが多い。苦労の量=音質の向上量になってしまうのだと思う。

 

入院やテレワークの影響で、イヤホンをあまり触らない期間があったが、最近改めて聞き直してみるとこんな音だったっけ?と驚く機種が多い。

特にBA機で顕著かな。ボンヤリした印象を感じるものが多い。やはり私には、ダイナミックドライバが合うようだ。

 

f:id:domingo55:20220131080621j:image

次の時計を仕入れた。SEIKOのSBSA005。

「SEIKO MOD」という時計のカスタムジャンルを形成している機種の一つ(気になる方は上記キーワードでけんさくしてみてね。)。

中古の格安品なので、相変わらず傷だらけで、汚れも気になる。分解と完全洗浄。傷はリューターで磨き上げた。

 

当初は激しくカスタムするつもりだったが、少し使ってみると、意外にオリジナルのデザインも愛着が持てる。特に、背面や側面の曲線が素敵だと思う。

しばらくこのままでもいいかな。

d( ̄  ̄)

あ。写真は無いが、ベゼルだけコインタイプに交換した。

 

 

 

SEIKO SNA225 カスタム

 

f:id:domingo55:20220115185725j:image

最近、時計に時間を割いている。面白いネタが多く、楽しめてるかな。

さて、SEIKOのSNA225という時計。

特に思い入れがある訳ではなかったのだが、現状不動の難あり品が安かったので買ってみた。

電池式のクロノグラフ。3針の時計は自動巻に拘りたいが、クロノグラフなら秒針があまり目立たないので我慢できる。まぁ、電池式なので普段使いにするつもり。

 

購入直後はかなり酷い状態だったので、写真を撮る気にならず写真は無し。電池を交換すると動いたので良しとした。

f:id:domingo55:20220115190137j:image

先ずは分解清掃。レンズの内側も汚れていた。かなり汚い時計だったが、完全清掃できたと思う。

f:id:domingo55:20220115185337j:image

レンズは傷だらけだったので、UVレジンで軽くドーム状の風防に整形した。傷はほぼわからなくなり、いい感じ。

だが、まだベゼルのキズがカッコ悪い。

f:id:domingo55:20220115191013j:image

単純にサイズの合うカスタムベゼルが売っていれば、話は簡単なのだが、マイナーな機種なのでそんなモノがある訳もない。自作することにした。

左がノーマル。右が、安い中華時計から外したモノ。アルミ製でペコペコに薄い。だが、今回は加工のしやすさから良しとした。

また、数字が塗料ではなく、アルミが見えている感じもかなり良いと思う。

 

f:id:domingo55:20220115191630j:image

薄いアルミなので、ハサミで切ったり、ヤスリで磨いたり。。。円弧をキープするのが難しかった。

f:id:domingo55:20220115191742j:image

またベゼルの表面は、ヤスリを使って高さを低くした。ノーマルでは段差が付いていたので、それがカッコ悪いと思ったので削り取ってやった。

f:id:domingo55:20220115191931j:image

組み込んだところ。

ベゼルの数字が小さくなり、またベゼルの縁が強調されたので、ビンテージ感が出た。かなりいい感じ。d( ̄  ̄)

 

f:id:domingo55:20220115192110j:image

レンズも盛り上げたので、ビンテージ感はより強くなっている。

 

f:id:domingo55:20220115192328j:image

f:id:domingo55:20220115192630j:image

ケース全体にも磨きを入れた。ベゼルの表情は時計の印象を大きく変える。別物になった気さえする。

革ベルトの効果もあり、かなりいい感じ。気に入った。

これならしばらく使えそうだ。

d( ̄  ̄)

 

 

〜まとめ〜

できるだけ頻繁に使ってみたのだが、心配していたレジンによる風防も全く問題なし。キズも付いていない。まぁ、キズが付いたところで速攻で治せるのも良いところ。

 

さて、最近、腕時計を本気でいじってみたのだが、細密な作業を要求されることに驚いた。普段の生活の中で、注視するアイテムだけに、ほんの少しのキズやズレがとても気になってしまう。

イヤホン作りも細かい作業ではあるが、細かさの要求レベルが段違いで、とても良い勉強になったと思う。

どんな時計をしていても、そんなに人に見られる訳ではなく、まぁ自己満足の世界。だが、自分の手を入れて作り込んだものは、見ていて飽きない感じがする。

しばらくはこの時計を眺めて楽しめそうだ。

d( ̄  ̄)

 

f:id:domingo55:20220115193235j:image

冬の夕暮れ。

空気が澄んでいるよね。

年が変わり、仕事を本格稼働させたが、まだ踏ん張りが効かない感じ。コロナもどんどん増えているので、慎重に生活したいと思う。

 

皆様もご自愛ください。

 

 

 

アシダホン EA-HF1 レビューやら 

f:id:domingo55:20211222135133j:image

また、アシダホンを買った。何個めだろ?多分3つ目。(写真上はノーマル。下はカスタムしたもの。)

 

今回は思うところがあり、他のドライバと組み合わせて使ってみたいと思う。

だがそれに先立ち、ノーマルのアシダホンのチューニングをしてみたい。

写真下側の金色の蓋の付いているものが、同じアシダホンをチューニング、カスタム化した物だが、音質的にこれに近づけることを目標としたい。

 

先ずはノーマルの出音。

低音が大いに主張する。力感がたっぷりで非常に重い。これはこれで悪くないのだが、せっかくの中域のパリッと美味しい部分が感じにくい。

また、高音部も良く聞こえるのだが、色気の表現にまで至っていない。

ベースラインの上あたりの音が、布を通したように柔らかく曖昧になってしまっており、ここは気持ち悪い。

また、低音の力感に埋もれてしまって空間の拡がりが感じられない。

と、、まぁ、こんな感じ。電車などの中で使うのがメインの低音好きさんには、ベストな選択となる可能性はあるが、本当はもっとすごい音が出ている。せっかくならもっとなら楽しみたい。

 

対して、カスタム化したイヤホン。

基本的に中域は同じ音色。ベースが同じドライバなのが明確に意識できる。ただ、低音の表現が全く違う。オモリを追加したりしてチューニングを繰り返したので、空間表現が全く違う。また解像度も上がっている。

 

メニューとしては、「制振」と「音抜き穴の調整」になると思う。

少し時間をかけて調整して再度報告したい。

 

 

 

時計話をすこし。

f:id:domingo55:20220111081608j:image

20年も前のボロボロ、サビサビの時計ケースを使って時計を組み上げることにした。写真にはないが、ムーブメントは中華製の安物自動巻。

まぁ、時計を扱っているブログは多いと思うので、ここでは簡単な備忘録のみ。

f:id:domingo55:20220111081847j:image

ケースの角を落として、丸っぽいデザインに変更しつつ、ツルツルにした。

ただし、ステンレスではなかったので、すぐ酸化するとおもう。

f:id:domingo55:20220111081619j:image

組み上げのイメージ。

悪くはないが、ここまでやって力尽きた。。。

後は組むだけなんだけどね。

d( ̄  ̄)

まぁ、SEIKOのダイバーは一つ欲しいので、そのうちね。

 

 

 

 

あけおめ カスタムシェルの遮音性

成人の日過ぎて、あけおめと言うには遅くなってしまったが、今年最初の記事である。

何もしていなかった訳ではなく、結構手は動かしていたので、その備忘録を書きたい。

 

f:id:domingo55:20220111074726j:image

12月後半から、カスタムシェルの親型造りを行なっている。

これまでの型は、悪くはないものの表面処理に少し失敗しており見た目が良くなかった。

 

せっかくなので、太い音導管がスムーズに使えるように配慮するとともに、シェルの耳への密着性を上げてやることにした。

 

耳への密着性は、シェルの表面をほんの少し削るだけで変化する。耳に挿入した段階で注意すると、当たりが強い部分が分かるはず。そこを少し削ってやると密着性が上がる。耳への負担も減る。

その作業を繰り返す訳だが、今回は新たに、親型を装着し音楽を聴きながら左右の聴こえ方が揃うように調整した。

この作業が意外に驚きだった。親型を装着すると、当然音はかなり聴こえにくくなるのだが、調整の仕方で、小さく聴こえてくる音の左右バランスや音色が変化する。

何度も調整を繰り返して、左右のバランスを整え、頭の上方、かなり遠くから聴こえてくるように調整した。

 

上の写真は密着を確保した状態のもの。これから後、表面処理をしてシリコンで型取りをする。

今回の作業はこれまで実施したことの無かったものだが、音にどんな変化が現れるか、大変楽しみである。d( ̄  ̄)

 

電車のような騒音が連続する環境下では、影響は少なくないと思うのだがどうなるかな?

 

f:id:domingo55:20220111080343j:image

久しぶりに雪をみた。

気温が低くて固まらない雪だったが、体温で少し溶かしてちっこい雪だるまをつくった。

今年は良い年になりますように。。

 

beams時計カスタムとか。

f:id:domingo55:20211231193530j:image

beamsのクロノ。ジャンクで購入。

分解して、動くようにした。と言っても、電池入れ替えただけ。

リューターで磨きをかけて、完全洗浄した。

d( ̄  ̄)

 

このままでも良いのだが、手を入れないと愛着が湧かないでしょ?

f:id:domingo55:20211231193819j:image

アンティーク系の時計が好きという事で、ドームレンズにした。

ぷっくり丸くて素敵。

実はそんなレンズを持っている訳はなく、レジンを盛ってドームにしただけ。

f:id:domingo55:20211231194120j:image

ベゼルをつけるとこんな感じ。

まぁ、数ヶ月でボロボロになる可能性もあるが、まぁ実験ということで。

d( ̄  ̄)

 

f:id:domingo55:20211231194203j:image

フェイスの見え方がすごく変わった。

文字盤周辺の薄緑色がレンズの屈折で見えなくなって、全体の雰囲気が引き締まった。

f:id:domingo55:20211231194313j:image

斜めから見ると薄い緑が見える。

なんだか、とってもいい感じ。

ベルトはAmazonで注文した。早く来ないかな。

 

 

時計は「お金をかけない」ことをコンセプトにやるつもり。

さて、いい出物があればまたやろう。

 

f:id:domingo55:20211231194619j:image

いよいよ年の瀬。

今年は入院とかイロイロあったが、

良い年が越せるといいな。

 

皆様も良いお年を。

今年もありがとうございました。