自作備忘録(カスタム IEM 自作)

イヤホン カスタム iem 自作

Klipsch X10②

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続報である。

組んでから三日ほど立ったかな。

音がどんどん変わっていく。高音域の空間が拡がり音の見通しがとても良くなった。

カナル先端部のチューニングも少しはしているが、この変化には驚かされている。

すごく良くなってきた。聴いていて素直にいい感じ。

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BAドライバもレジンの硬化でこんなに音が変わるのかとビックリ。

もう少しいじってみよう。とてもモチュベーションが湧いてきた。

音の変化とチューニングが落ち着いたら改めて音質について述べたい。

 

 

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テレワークで時間があったので、ふとケーブルを作りたくなった。今回のコンセプトは、とにかく取り回しのしやすい事。

夏場は、ケーブルすらうざったいでしょ?

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ケーブルは、Noble BELLに付いていたものを使うことにした。銀色のメッキがしてあって、編み込みも綺麗。何よりとても軽く、また柔らかい。

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いつもの2.5ミリバランスとMMCX仕様。

出音は問題ない感じ。低音は控えめだけど、解像度等問題なし。

ケーブルでも音は変わると思うが、イヤホンチューニングに比べて変化量が小さいので、感心が低くなりつつあるなー。

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Klipsch X10 カスタム

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では、カスタムに取りかかることにする。

x10は小ぶりなので、ゴム部分を切り刻むだけでかなりインストールしやすくなる。

今回はこの状態で使うことにした。

筐体内部は、プラスチック部品で固められていると思う。無理にバラさなくてもチューニングは可能と判断した。

見た目もいいしね。

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とりあえず、組み上げたところ。

ドライバの挿入位置にはかなり気を使った。左右の音を揃えるため、今回は左耳を右耳より3ミリ程度深く挿入した。

結果的に左右の音はかなり揃えやすかった。大正解だ。今度から左耳は深めに挿入することにする。

 

この状態で音を聴くと、最悪だった。高音が不足し、解像度も低い。低音、ボアボア。。

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音を聴きながら内部のレジン量を増やしていった。

レジンを増やしてやると音は激変し、断然聴きやすくなった。

BAドライバも制振の度合いでかなり音が変わることを再確認する結果となった。

解像度もかなり上がり、没頭感も向上した。

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組み上げたところ。

シェルは、かなり薄くできたので、カッコイイと思う。全体に丸みを持たせた。

 

この状態からさらにチューニングを追い込んだ。不足しがちだった高音もかなり出せたと思う。

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特にノーマル筐体の音の出口部分の角を落とすと、かなり効果があった。

高音が気持ちよく響き、音のリアリティがちゃんとで出したと思う。

 

さて、出音である。

高域から低域までバランス良く出せていると思う。

解像度は高くない。ギリギリ許せるレベルかな。BAドライバなのでもう少し高くても良いと思うが、気持ち悪くはない。レジンの硬化に合わせてもう少し締まった音になるとは思う。

空間は左右に広いのだが、上下、前後には殆ど展開しない。楽器は横一列に並ぶ感じ。たまに音がぶつかるようで、ぶつからない。

つまり、音がとても近い。

 

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ダイナミックドライバと比較する。

NobleのEDC BELLと比べてみた。

EDC BELLは、組んだ直後は低音がキツすぎて使っていなかった。しかし、放置している間にレジンの硬化が進んだようで、なかなか良いバランスで鳴ってくれる。

 

低音〜高音のバランスは、BELLの圧勝。かなり広いレンジで鳴ってくれる。空間の広さも前後左右、上下とも比較にならない。解像度や音の聴きやすさもダイナミックドライバの圧勝だと感じた。

しかし、x10に良いところがないかと言うとそんな事はない。空間が狭く、音が近い分、ロックなどを聴くと断然楽しい。テンポの良いJAZZを聴いても新鮮な気持ちよさがある。どうやら元気の良い音を大きめのボリュームで聴くには適しているようだ。つまり、電車の中など騒音下ではなかなか楽しはず。

 

万能なイヤホンは無いと言われるが、その事を再確認した。

だが、まだ、BAドライバを手放しで良いとは言えないかな。まだダイナミックドライバの方が好き。もう少し研究してみたいと思う。

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BAドライバ研究② Klipsch X10

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Klipsch X10である。

ずっと聴いてみたくて、探していた。

相変わらずのジャンク品。なにやら不調箇所が多い。BAドライバ機のジャンク品はドライバまで壊れている事が多く、大変危険だと思う。

今回はお金を捨てるつもりで購入した。

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プラグ付近で盛大に断線しており、そのままでは全く音が出なかった。

そこで切断して、簡易に補修した。

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こんな感じ。

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イヤーピースは、かなり悩んだ。

最終的に音の出口の口径が大きいRHAのモノを、さらに限界まで奥に押し込んで使うことにした。

こうしないと、私には高音が不足した。

 

さて、出音である。

まず、アンバランス接続では音量を取りにくく、sp1000では100を超えるくらいになった。普段バランスで他のイヤホンを使うときには70くらいなので、ちと難しい印象。バランスにすると他のイヤホンと同じになればいいのだが。。

心配していたドライバは正常だった。壊れているかとドキドキしたが、ラッキーだったな。

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音は納得。評判が良いのがよくわかる。

上から下までバランスよく出る。高音が柔らかく、全体としてはウォームな感じ。解像度は特に高いわけではないが、BA的なキレの良さは感じさせてくれる。空間は広いのか狭いのかよくわからないが、不足は感じない。

また、sp1000では低音がボアボアしたりすることも無く、気持ちの良い鳴りをしてくれる。

但し、高音があと少しだけ出て欲しい。最近、BAドライバゆえの高音のおとなしさに注意しているので、よけいにプラシーボがかかっているのだと思う。

息を呑むような細かな音が聞こえるわけではない。

また、中域あたりの処理が独特で、正確な音ではないのかもしれないが、ずっと聴いていたくなるような感覚がある。これは実はとてもすごい事で、そんな感覚を覚えるイヤホンには滅多に出会えない。

ダイナミックドライバとは一味違った「音楽」の表現をしてくれ、とても気に入った。

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さて。

次の休みにはカスタム化したい。

高音域を強調しながら、少しだけ低音を締めてみるかな。。

オリジナルの筐体が小さいので扱いやすそうだ。

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BAドライバ研究①

さて、相変わらず物凄く忙しかった。

真夏の設計納品ラッシュ。いやークタクタだ。

記事の更新もサボっていたわけだが、この間に考えていたことなどを雑記的に。

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オルトフォンである。BA単発機。少し前にカリクスさんから頂いたもの。

BAドライバ、しかも単発でそこそこ高音から低音までカバーできるものを探していた。

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金属筐体でものすごく硬かったが、分解。白色の部品を外すのが難しい。ドライバ背面のハンダに変な力がかからないように慎重に。。

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BAドライバは、よくある四角いものではなく、円筒状のものだった。

以前、類似のものを試したときには、BAというよりダイナミックドライバ的な音が出たと思う。

今回は使わないでおく。また今度使ってみよう。

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仕方ないので、以前気に入って集めていたBAを使うことにした。

ノウルズの30262。たしかPHILIPSのイヤホンの中に入っていたものだと思う。

蓋が外れているが、これは今回わざと外したもの。硬くて少し苦労した。

 

そもそも、BAドライバは高音が弱い。数年前はBAではハイレゾ帯域の高音はほとんど出ないと言われていた。実際、良質なダイナミックドライバと比較してみると差が明確に感じられる。

例えば、final A3000のノズル付近のスポンジを外した状態でBAドライバ機と聴き比べると、ものすごく違うことがわかると思う。プレーヤーや聴くジャンル云々ではなく、出せる帯域が断然違う。

 

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理由はBAドライバの構造にあるとされていた。

ネットから借用した写真だが、振動部分から極小の空間を通って音が出てくる事がわかる。つまり高音域は大きく減衰する。

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これを解決するために、SONYは振動板の前面に音を出す穴を設けている。悪くないのだが、すこーしクセのある音になったと記憶している。

 

SONYももっと開口部を広くしたらいいんじゃね?的な発想で、今回、BAの蓋を取り払ってイヤホンを組んでみることにした。

ゴミの混入が想定されるため、長くは使えないだろうが、まぁ実験として。

 

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蓋を外したところ。

内部構造はわかりにくいが、コイルがみてとれる。

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さて、とりあえず出音確認。

ガサガサガサ。ノイズがめちゃ聴こえる。

どうやら分解の過程で壊してしまったようだ。。。

まぁ、こんなこともあるよね。

(T-T)

 

またそのうち、やってみよう。

 

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先日買った小型シンバルを使ってみた。スプラッシュが多いのはなかなか面白い表現ができ、ご機嫌だ。

最近、ドラムの練習が楽しくてしかたない。時間があれば練習したくなる。イヤホンも作りたいが、暑すぎて有線で使わないからなぁー。

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fiio utws3 レビューと、小出シンバル

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夏場は暑くてかなわん。うざったくて、音楽すら聞かなくなってきた。

これはいかんということで、夏場だけワイヤレスにしてみることにした。

fiio utws3。ワイヤレスは全く研究していないので、適当にレビューを読んで、最新の機種を購入した。

 

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この機種にした大きなポイントは、カスタムイヤホンを付けたままケースに収納できること。いちいち外してらんないので、当然、そのまま入って欲しい。

使い勝手は良好。全く説明書を読まなくても、直感で操作できた。sp1000で5メートルくらい離れても音の途切れは無かった。

また、早送りやボリューム操作等も問題ない。意外に便利。

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さて、出音である。

プレーヤーはsp1000を使った。

まず、有線に比べて高域も低域もレンジが狭い。空間の奥行きも狭い。解像度も下がる。

良いところなしなのだが、狭い空間を補うためにチューニングは、いわゆる元気な音に寄せてある。電車の中など騒音下でノリの良い曲を聴くには誤魔化せる仕掛けだと思う。「元気な音」言い方を変えると、中域を少しピーキーにしてある。このため、さらに細かな音や演奏者の息遣いなどはスポイルされてしまう。。。

 

また、高音が伸びないのはストレスだが、低音が低いところまで沈まず、結構腰高になってしまうのもメチャ気になる。低音楽器が目線のあたりで鳴って、下の方に降りて行かない。。。

これを誤魔化すためには、10ミリ以上のドライバで量感を増やすしかない。最近はfinal A3000の5ミリドライバをとても気に入っていたが、全く低音がつまらなくなり、dita dreamか、アシダホンしか使えない結果となった。

 

まぁ、暑い季節限定で使うならありかなー。

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続いてプレーヤーをiPhone11 に変えてみた。外でYouTubeとか見るなら、現状、スマホしかない。

結果、めちゃ音が悪くなった。sp1000より明らかに解像度が下がり音の団子化が進む。下手なイヤホンだとほんとに聴いてられない。

Bluetooth接続でも、上流側で音が結構変わることを体感した。

 

fiio utws3用にチューニングしたイヤホンを作っても良いのだが、かなり高解像度のドライバで、上も下も広いレンジで鳴らさないといけない。材料代が高くなりそうだな。意外に、BAドライバとかいけるかも???

まぁ、しばらく使ってみます。

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【追記】

数日使ってみたのだが、sp1000は外では使えないくらい途切れまくる。駅のホームや都心部では、途切れるというより、再生される時間の方が短いくらい。聴いてられない。

対してiPhoneは、全く問題ない。混み合った駅のホームで一瞬途切れることがあるかな?ってくらい。お手軽なお出掛けや散歩ではiPhoneで我慢かな。

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シンバルを買った。しかも3枚。

シンバルは中東のメーカーが強いのだが、今回は「小出」という日本のメーカーにした。縞模様がカッコいいと思う。小口径な事もあり、音は軽め。繊細な表現力があると思う。

3枚の内訳は、7インチ2枚と6インチ1枚のスプラッシュシンバル。

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ハイハットにセットした。上に7インチを1枚。下に6インチと7インチを重ねてセットする。

通常は14インチ程度のハイハットを使うが、小径にした事で音が高く、サスティーンが短くなり、パーカッシブな音が出る。

特に6インチを重ねた事で、ハーフオープン時のクラッシュ音がかなりいい感じ。

叩ける面積が小さいのでラフな演奏は出来ないのだが、かなり気に入った。

楽しくなりそうだ(๑˃̵ᴗ˂̵)

 

Noble EDC bell①

試験が終わり、久しぶりのイヤホン製作だ。

1ヶ月ぶりくらいか、なんだか感覚が鈍っているような感じがするが、楽しんでやってみたい。

 

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ノーマルのEDC bellはとにかく低音の主張が大きい。高音をのびやかにするため、ノーマルのパーツを切り刻む。音の出口を短くした。

ノーマルの筐体では音の出口の口径がかなり小さい。φ3を切っており、かなり低音の力感を意識しているようだ。逆を言えば、ここを拡げてやると高域の出方は大きく変わるはず。ドライバの直前まで撤去した。

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ドライバはかなり、深く設置した。音の鮮明さが向上するはず。また音導管は限界まて太くした。6ミリくらいだと思う。

この程度まで太くすると、高音域の減衰はかなりなくなる。一方で低音も持ち上がり、いいことだらけだと感じている。

 

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カナル先端からかなり近い位置にドライバが見える。

レジンはハードレジンのみを使いできるだけ制振効果が上がるようにした。

また、この段階から音を聞きながらチューニングを進めた。カナル先端部を短く削り込んだり、音抜き穴の大きさを調整したり。。

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ひとまず完成。

フェイスプレートは、バージンの材料から切り出すのではなく、端切れをつなぎあわしてみた(ケチった)。まぁ、見た目はイマイチになってしまった。。

 

さて、出音。

ノーマルのEDC bellは、低音のコントロールが不十分で、よく言えば「柔らかい音」。普通に言えば解像度感や見通しの悪い音だった。このため、高音域の強化、低音の削減、制振の徹底をやってみた。

しかし、結果としては低音が締まらない。

締まらない代わりに深いところまで出るかと言うとそうではなく、下もあまり出ない。高音域は正確な自然な音が出ているが、上方へ伸びていくわけではなく、その場所にこじんまりとあるだけ。。

 

1週間程度置いておけば、レジンの硬化で制振の感じは大きく変わると思うが、だからと言って劇的に改善するとも思えない。

まぁ、結論としては、数年前に普通に流通していた5ミリクラスダイナミックドライバの音。Nobleだからと言って特別なわけではなかった。

小型ドライバゆえに、低音の強化に特化しすぎて中域〜高域の美味しいところを台無しにしてしまった感じかな。

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final A3000ドライバがかなり優秀だったので、他の5ミリクラスのドライバを探ってみたが、A3000ドライバに並べる突出したものは無さそうに思う。

さて、次はA3000ドライバをもう少し詰めてみるかな。

 

 

 

 

 

試聴など

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イーイヤの高級機ランク付。

写真左の方が上位となる。

 

上位から聴いてみた。

◯Technics TZ700

悪くないのだが、低音の質感が残念。細かな表現が潰れてしまって低音の階層がよく分からない。

期待していた機種なのでとても残念。

 

◯Victor FW10000

一聴して違和感が凄い。ドライバ前面の音抜きをかなり派手にやっている為、音が抜けている感が凄い。空間的に拡がる感覚があるようにも聞こえるのだろうが、スピーカーでなく折角イヤホンで聴くのだから密閉して細かな空気感を感じたい。

 

ゼンハイザー IE900

他の機種に比べて圧倒的に良い。少し聴いただけで全然違うことがわかるレベル。特に低音の表現が何重にも表現されており、かなり良い。

中域の表現力もかなり高く、かなりすごいと思う。

 

◯final A8000

高音がいい感じなのだが、IE900と比べるとなにやら癖があるように感じる。

 

以上により、音が優れているランキングと言うよりは、「売りたいランキング」に感じられた。

自分で聞いてみないとわからないものだな。

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数年ぶりにヘッドホンを買った。

安物のジャンク品だが、作りが高級でまぁ納得した。

出音は少し篭って聴こえる。まぁ、カスタムベースとしては優れていると思う。

そのうち、すこし高音を強化してみたいと思うが、装着すると耳周りが暑い。。。まぁ、秋までは使わないのだろうな。

 

雑談でした。